取り下げ or 不成立 (離婚調停)

今更ながら、調停のことを。

この記事でも簡単に書きましたが…もうちょっと詳しく。
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調停にしてはえらく時間がかかった

調停は、一般的に半年程度で終わることが多いのですが、1年半以上かかりました。

うちの夫の場合、全く出席しないということは無かったのですが(だからこそ長期戦にもなった)。
とにかく時間稼ぎというか、「俺はとても忙しくて全く休みが取れない、出張ばかりだ」という猛烈なアピールの末、次の期日をとにかく後ろに後ろに設定し、漸く決定した期日を更に延期するということを繰り返しました。

(一般的には約一ヶ月に1度の頻度で期日が入ると思いますが、夫はとにかく忙しいというのを理由に、2ヶ月3ヶ月先を指定してきました。)

そのアピールは誰向け?私?裁判所?どういう意図?
私がどういう感情を持ったら彼にとって成功なのでしょう。
「忙しいのに時間を割いてくれてありがとうございます!」
「仕事バリバリでかっこいい!」
「お忙しいのに申し訳ない…」
いや、どれも無いですけど。ただの嫌がらせか。考えても無駄ですね。

何のメリットがあるのか謎ですが、まぁ「妻の言う通りに離婚してやるものか!」という思いが根底にあったのでしょう。
(そもそも夫が早く調停しろ、と言い出したので始めた訳ですが(;´д`))

曲がりなりにも大企業に勤めていて、しかも夫は前線のエリートでもありませんので、休みが取れない訳がありません。
まぁ、そんなことはどちらでも良いのですが…

とにかく、俺はとても忙しいのになんとか調整してやってるんだ、というアピールに尽力していました。

調停の場でも自らボロを出す夫

夫は調停の場でも言う事に一貫性や道理がありませんし、時々スイッチが入って暴れださん勢いだったらしく、調停委員の方も始終私に同情的でした。
もちろん調停委員は中立の立場ですし、私に肩入れするということはできないのですが、ニュアンスがね…
調停委員さんだって人間です。
筋の通らないことを勢いでわめく人の相手をするのは大変だったことでしょう。

調停委員さんから、
「(夫が)ちゃぶ台返ししそうな勢いだったので、~~のことはまだお伝えできていません。」
と言われたときの、私のなんとも言えない感情。
苦笑いと、申し訳ない気持ちと、諦めと、まぁなんというかなんというか。

本当に、スイッチが入った夫と対面したときの絶望感は、今でも鮮明に思い出します。
何を言っても無駄。
何をしても無駄。
ただ嵐が去るまで耐える他無い。
「魂が抜けるって、こんな感じかな…」と思いながら夫の激怒する様子を遠くから見てる感じ。
目の前に居るんですけどね。
そうでもしないと私の精神が崩壊しそうだったんでしょう。

話が逸れてしまいました。

とにかくなかなか進まない話し合い、一歩進んだかと思うと次回は白紙に戻っている、という脱力ものの展開。

私は離婚したい、夫はするつもりがない。
この平行線から、なかなか抜け出せません。

夫は、「条件によっては離婚してもいい」「養育費は払うつもりがない」と言ったかと思えば、
「反省している、タバコは少しずつやめるつもりだからやり直したい」と言ったり、
(注:タバコ吸うから離婚する訳じゃないですよ。念の為。)
「実家の家族に申し訳ない、妻が頑固なのが悪い」的なこと言ったり、
もうとにかくカオス。
1時間のうちに言うことが平気で180度変わります。

調停で結果は出せそうにない、じゃあ…

調停委員さん曰く、彼は多分今のこの状態に余り困っていないのだろう、と。
一人で自由を満喫し、妻子がいるという社会的体面はかろうじて保ち、私やこの状況に対する不満は、この調停の場で数ヵ月に一度ぶつけられる。
再婚したい相手ができるとか、もうどうでも良いとふっきれるとか、何か夫の置かれる状態に変化が無い限りこの膠着状態もどうしようもなさそうだと。

なので、私が急がないのであれば、一度取り下げるのもどうだろうかと提案されました。

取り下げは、私の一存でできます。
すぐに訴訟を起こすつもりがないなら、不成立でも取り下げでもどちらでも良いと。

私は取り下げるための書類を持ち帰り、ひたすら考えました。

確かに、私に離婚を急がねばならない理由はありませんでした。
再婚したい人が居るわけでもないし、婚姻費用も後れ馳せながら支払われるようになっていました。

でも、もう別居して2年経っていたし、それは婚姻期間を超える程でした。
息子の記憶からも夫はもはや消えてしまっているようです。
この中途半端な立場で、過去に囚われてる状態が気持ち悪い。
私はもう、新しい気持ちではやくやり直したい!!!
2年は長い。
また状況が変わってから調停からやり直したら一体何時になるのか。
もう、破綻は明らかと言えよう。

そうして私は、取り下げではなく、不成立にして訴訟を起こすことに決めました。

次の期日に不成立にしてもらい、
その足で新しい弁護士さんに相談にいきました。
(それまでも、何度か弁護士相談には行っていましたが、訴訟で代理を頼むにはちょっと思うところがあり別の方に相談してみることにしました。)

やはり勝算はあるとのことで、無事代理を引き受けて頂き、離婚裁判が始まることになるのです。

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補足:離婚調停の取り下げと不成立

調停の終わりは、主に3種類あります。
私の理解を簡単に。

成立

その名の通り、調停による話し合いに一定の結果が出て成立し、解決するということです。
そのゴールとしては、
円満(元通り仲良く暮らす)も、離婚成立も、はたまたしばらく別居を続けるという結論もあり得ます。
とにかく双方の同意のもと、揉めていたことは解決しましたね、ということですね。

不成立

残念ながら調停での話し合いでは決着がつかなかった、ということになります。
離婚はいきなり訴訟を起こすことができません。必ず調停を経る必要があるので、この調停不成立となった場合に初めて、訴訟に移ることができます。
尚、不成立だからといって訴訟を起こさなければならないという訳ではなく、今は不成立だったけど、もうちょっと様子を見てまた考えよう、ということができます。
また状況が変わったりしてから協議なり、調停なりをしても構いません。

この不成立は、申立人と相手方と調停委員同席の元、裁判官が不成立の確認を行います。
つまり、最終的な判断は裁判所側が行うので、例え申立人と相手方双方が続行を望んでも、これ以上の話し合いが無意味だと判断されれば、不成立となってしまいます。

取り下げ

上の不成立と違い、申立人の一存で行うことができます。
書類を出すだけで終わりです。
調停が成立しなかったという点は同じなので、すぐに訴訟をするつもりが無いなら、
この方法が簡単ですし、相手を混乱させる効果もあるかもしれません。(もちろん相手と状況によります)

ただ、すぐに訴訟を行う場合は、不成立の方が良いみたいです。
色々な解説を読んでいると、しっかり話し合った上での取り下げや、相手が全く来ない状況での取り下げならば、(不成立じゃなくても)そのまま訴訟に移行できるという説明も見かけたのですが、私は「不成立でなければ訴訟はできない」と裁判所で言われました。
裁判所や担当によって違うのかもしれません…

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